きみは、雲を待つ。
さしずめ「雲を待つ君」
雲を待つきみはうつくしい。
待ち焦がれるきみはいつまでも
待ち続けることを楽しむよう。
しかし雲はいつの日か
必ずいつか、やってきてしまう。
きみは、雲を待つ。
さしずめ「雲を待つ君」
葉の上に座り雨を待つ。
待ち続けるきみはいつの日か
やってくることを知っている。
自分を潤すそのものを
きみは今も待ち続ける。
きみは、雲を待つ。
やっぱり「雲を待つ君」みたい
見える景色のさらに遠く
ずっと向こうを見つづける。
待ち焦がれるきみはうつくしい。
そしていつかはやってくる
いつかはと今も信じている。
きみ達は、親を待つ。
こんどは「親を待つ君達」(複数形)
疲れて空から帰っても
きみたちは親を放さない。
たっぷりと吸い込んだら
次はきみ達が与える番。